科目A＋科目Bの形式で、一度にすべての試験を実施します。2025年（令和7年）現在は、CBT（Computer Based Testing）方式により実施されています。CBT 方式の試験は、試験会場に設置されたコンピュータを使用して実施する試験なので、試験会場をあらかじめ予約して確保する必要があります。
試験の形式は変わる可能性があります。現在の試験についての詳細は、下記の公式ページをご確認ください。
https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/sg.html
試験の申込み
情報セキュリティマネジメントのCBT 試験は、年間を通じて受験可能です。試験の申込みサイトは、公式ページにリンクがあります。以下のサイトでユーザーを作成し、マイページにログインしてから申込みを行います。
https://itee.ipa.go.jp/ipa/user/public/
ログインすると、メニューに「情報セキュリティマネジメント試験（SG）CBT 試験申込」へのリンクがあるので、申込みを行うことができます。
このページは、情報処理技術者試験の他の試験区分や、情報処理安全確保支援士試験と共通です。2023年度（令和5年度）以降に受験した内容はすべて、受験結果一覧で確認することができます。
申込時に、受験したい受験会場、日時の空席状況を確認し、申込みを行います。受験料は、7,500円（税込）です。
試験形式と時間
令和5年度からの情報セキュリティマネジメント試験では、試験時間内（120 分）に科目Aと科目Bをまとめて実施します。出題は全60問で、科目Aが48問、科目Bが12問です。
試験の合格ライン
試験の合格ラインは、科目A・B合わせた総合評価点が1,000点満点中600点以上となります。IRT（Item Response Theory：項目応答理論）というテスト理論の方式に基づいて解答結果から評価点を算出する方式なので、単純に正答率だけでは判断されません。出題数60問のうち、評価は56問で行い、残りの4問は今後出題する問題を評価するために使われます。
CBT 試験では、試験終了後、画面に点数が表示されるので、その点数によって合否を知ることができます。また、試験終了から2 〜3時間後以降に、マイページで確認することも可能です。
しかし、合格発表は、受験が完了した月の翌月に、試験センターのホームページ上で行われます。合格発表後にはマイページの受験結果も切り替わり、点数だけではなく合否も確認できるようになります。
受験に当たっての注意点
CBT試験では、試験内容は非公開で、他の人に内容を教えることは禁止されています。試験問題の全部または一部（試験問題中に登場する文字に限らず、出題内容を示唆する表現も含む）を第三者に開示（漏えい）することは明確に禁止されています。出題に関するSNSへの投稿、インターネット掲示板への書込みなどについても、上記の開示（漏えい）とみなされる場合がありますので、くれぐれもご注意ください。また、CBT 試験では、再受験に制限があります。試験を受験した後、30日間は同じ試験は受験できません。次の試験の申込みが可能になるのは試験を受験した後で、受験後30日を超えた後の日程から、申込み可能となります。
試験の概要については、今後も変わる可能性があります。
CBT試験に向けての勉強方法
紙の試験からCBT試験に、試験の形式が変わっても、一つだけ対策が必要な部分があります。それは、コンピュータの画面で問題を解く練習をすることです。
情報セキュリティマネジメント試験の科目B試験は、長文読解問題で、コンピュータの画面上で試験問題を読み取る必要があります。以前の紙試験での問題に比べると、文章の長さは短くなっているので、解きやすくなっていると考えられます。しかし、画面上の長い文章を読み取ることは、紙の文章よりも難易度が高くなります。特に、文章読解が苦手な方は、画面で文章を読むことに慣れておくことが大切です。
問題演習をテキストや印刷物を用いずにコンピュータ上で行うことで、試験の形式に慣れていくことが可能です。本書の特典はPDF形式ですが、この特典をコンピュータ上で読むことで、コンピュータでの試験のいい予行演習になります。
当日の試験で戸惑わないためにも、事前に練習をしておきましょう。
